本読みの庭

本好きなkikiskyが読んだお勧めの本を紹介していきます。あらすじはネタバレになっちゃうので、個人的に良かったポイントを少しだけ紹介します。

お金って現金だけじゃない

こんばんは。

今回紹介する本は

”お金2.0 箸佐藤航陽”

です。

 

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

 

お金の歴史は人類の歴史に近いものがありますが、いまこの時代に来て

お金の在り方が随分と変化しているな、と再認識する内容。

著者は株式会社メタップスの社長で視点の角度がとても広い方ですね!

 

<良かったところ>

・経済には「寿命」があり、より経済システムを長続きさせるには最初か寿命を組み込んでおく方が良いという考え方が新鮮。

でも他の分野にも当てはめればよく分かる話。人間にも寿命がある、それは肉体が劣化してきて細胞の代謝に限界があるからだし、寿命があることによって歴史が進んでいるとも言える。

そして種にもそれぞれ寿命が存在している。有名なところではバラとか。いくら丁寧に育てて、うまく増やしていってもどこかで種の寿命を迎える。それはやはり「生き物」として自然なことなんだろうと思う。

そう考えれば経済も「生き物」としての寿命が存在していてもおかしくはない。やっぱり「経済」も定義が変化し、新しいものに進化していくってことですね。

・「共同幻想」が寿命を長くする。

本の中で説明されて、すごい実感を覚えた言葉。人間の活動が共同体である以上、避けては通れない部分です。逆に「共同幻想」がないとすぐに崩壊してしまう。それはただの個人ということなので。好きなことやってばらばらになって終了。なんてシンプル。でも言われないと分からない。

 

他にも資本主義と価値主義、テクノロジー、複数の経済圏などこれから先どんな世界になるかを指し示している(全て当たるとも思いませんが)ので、知っていくと世の中の見かたが変わる本だなと思いました。

一読する価値のある本です。